林住期

2025年01月07日

ブラジルで「癒し小説」と呼ばれる分野の日本の小説が人気を集めているそうです。
イタリアで『コーヒーが冷めないうちに』が翻訳され、それがさらに英米でもベストセラーになり、ブラジルにもブームが到来したようです。

明るく陽気と一般的に思われているブラジル人ですが貧富格差や犯罪多発といった問題を抱え、精神に不調をきたす人がふえているそうです。そんな彼らの心の扉を開いたのが日本の「癒し小説」だそうです。

先に挙げた『コーヒーが冷めないうちに』以外に9冊の書名が挙げられています。計10冊のうち5冊を私も読んでいます。『お探し物は図書室まで』『森崎書店の日々』『世界から猫が消えたら』『猫を処方いたします。』『木曜日にはココアを』がそうです。

「癒し系」に惹かれる私もしてみると癒されたい境遇にあるんでしょうかね。癒されたいかどうかは別にしてそっち系小説は心を穏かに、ほっこりさせてくれるのは事実です。心を温かくしてくれます。時に目頭を熱くしてくれることもあります。
小説の世界に救いを求めるほど厳しい現実を生きているわけではありません。適当に能天気に人生の「林住期」を生きています。

「俗世の掟に縛られず」「生活のためではなく生きること」という生活には程遠いですね。ま、そんなこんなを、どうでもいいことをつらつらと考えつつ生きています。

「遊行黄」を無事に迎えられましょうかね。