駆除やむなし
2023年11月11日
朱鞠内湖で釣りをしていた人がヒグマに襲われ亡くなったという痛ましい事故からこっち、各地で目撃情報が相次いで報告されています。
数日前にも大千軒岳で北大生がヒグマに襲われ亡くなりました。その熊は消防士3人も襲い、うち一人にナイフで撃退され、その後死んでいるのが見つかったそうです。なんとも恐ろしく、悲しい話です。自然界に足を踏み入れにくい状況ですね。
釧路に引っ越した小6の夏、安達くんという友達の昆虫採集につき合いました。そのときヒグマを目撃した話はずっと前にここにも書きました。その後も当時は湿原やちょっとした森にはよく行きました。渓流釣りや山菜採りが目的でした。なにも考えていませんでしたから恐怖を感じることもなかったです。時間があれば今でも山へ入って自然を楽しみたいという気はあります。こうも頻繁に熊被害の報道がなされるようだと躊躇します。
山奥のみならず札幌などの都市部でも目撃情報が相次いでいます。まあ、札幌は大都市ですが周りは山がすぐ近くまで迫っている地方都市に過ぎません。出没自体は避けようがないのかもしれません。
北海道に限らず東北や他の地方でも被害が続出しています。大阪の茨木市でも小学校の校庭で足跡が発見されたとかのニュースも目にしました。子どもたちに(もちろん大人もですが)被害が出ないか心配です。
私が住んだ京都もシカ、イノシシは当たり前の田舎都市でした。岩倉の奥の方へランニングに行くと注意標識がありました。
「クマ出没注意」と。
「まさかな」と思いつつもなんとなく気持ちは悪かったかな。
山など、クマの領域に入る人はお気をつけください。
これだけ人的被害がふえると駆除はやむを得ないでしょうね。命を奪うのは心苦しいですが仕方がないと私は思います。
駆除に対する抗議電話が当該自治体に殺到しているという話も聞きます。他都府県からのそれらがほとんどらしいです。
「なんで殺すんだ。ヒトがクマの領域に踏み込んでるんだろ。まして子熊を殺すなんて」
「殺さなくても山奥へ連れ戻して放せばいい」とか勝手なことを言いたいだけ言って電話を切るそうです。
「できれば命は助けてやりたい」と私も思います。でもやっぱり抗議する人には言ってやります。
「あんたの住む町でクマが出て誰かが死んだりけがをしたりしてもおんなじこと言うんか」とね。誰だって無益な殺生はしたくありません。まして自分がその手を下すには相当な覚悟が必要です。ハンターや役所の担当者はその覚悟の下に職務を遂行されているんだと私は信じています。
「害獣駆除」という一言では括れない、いろんな側面を持っています。まあ、何事も同じですかね。この一事に限らずいろいろな角度から物事を見るように心がけます。
私はかなり偏った思考の持ち主です。できるだけ公平無私な気持ちで生きていこうとは思っています。
「周りに無理して合わせんでも、好きなように考え、行動したらええんちゃうか」と思う面もあります。回りに迷惑をかけぬ範囲で好きなように適当に生かせてもらいます。