夢の中へ

2022年11月18日

住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』を読み終えました。
やがてくるであろう「わかれ」を思うとあまりの切なさにページをめくる手が止まります。涙が溢れます。終章前は涙滂沱として・・・・・・
桜良(さくら)の明るさに救われ同時に涙します。最終章、桜良の親友と「僕」のやり取りが悲しみ寂しさを薄れさせてくれます。

ここまで心が揺れたのはひさしぶりかな。
「生きるとはなにか」を考えさせられました。住野さんのことばの巧みにも感じました。深いです。
数年前によく売れた本だとは頭の片隅にありました。映像化されたとも小耳にはさみました。それだけのことはあると思います。もっと早く読めばよかったです。世間で騒がれ過ぎるそれや、なんだか賞の作品をすぐ手に取るのはしません。ほとぼりが冷めてからにする悪い癖があります。
きょう、彼女の本をブックオフで買ってきました。もう少し「住野世界」を味わってみます。

『君の膵臓を食べたい』で今年の51冊めです。全盛期には遠く及ばないですがまあまあの読書量です。
住野よるさんはじめ、はらだみずきさん、八木沢里志さん、森沢明夫さん、垣谷美雨さんなど初めての作家さんに出会いました。数の割にはいい出会いが多かったですね。

現実逃避以外の何物でもありません。現実ではありえない世界に浸らせてもらえます。
「現実逃避のなにが悪い?」と開き直りますよ。これほど身近で手ごろ、格安な夢の世界はありません。今後も実世界から逃げ続けますよ。むっはははっはーーは~