春霞
2021年03月30日
「なんか目がしばしばするなあ。お日さんかなあ。朝方早よ目え覚めてその後寝てへんからかなあ」。いや違います。きっと黄砂のせいでしょう。
かの芭蕉翁は春になって霞のたなびく空を見て白河の関を越える旅に出たい気持ちになりました。
黄砂がもとの霞ではそんな気にはならなかったかもしれません。いや、待てよ。黄砂は中国大陸の方から飛んできます。江戸時代だって同様の現象はあったんではないでしょうか、ね。してみると翁は黄砂の霞に心動かされた可能性もあります。
当時の黄砂にはPM2.5はくっついていなかったでしょうから春霞に風情を感じたのでしょう。いや、そんなことは彼ら、江戸の人にはわかりませんよね。じいさんにもわかりません。メディアからの情報に頼るのみです。
「春霞」には風情を感じますが「PM2.5」には不快しかないかなあ。いろんな意味で地球を汚さないでほしいですね、どこかの大国(ぶっている、なりたがっているけど)にはなれない国には。
うまそうですか?
庭に出てきたフキノトウを天ぷらにしてもらいました。ちょっとした苦味に春を感じます。
舌で感じる春です。塩でいただきました。うまかったです。
この春はつくしも味わいます。