説明が難しい
2020年10月25日
日高連峰に冠雪が見られました。去年より遅い気がします。どうでしょうか。写真が撮れず残念です。
かわりに十勝の広い空をご覧ください。遮るもののないこの地の空は広いです。
その空を夕方飛びゆくハクチョウの群れがいくつも見られました。写真は撮れましたが、編隊には見えず、カラスが勝手に飛んでいるようにしか見えません。
「烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし」とは清少納言さんですね。
冬前のこの時期、農業従事者は悩みます。
「この冬をどう過ごすか」と。
アントネラとファンも同様です。今日の現場の最後にM係長が私を呼びます。
「ファンとアントがかくかくしかじかだから、こうこうああだからそれだけ言っといて」。
「えっと、私の英語では説明するのはむずかしい。ちょっと待ってね」
「運転しながらそういうややこしいのは無理だからちょっと待ってね」
「もし仕事があったらここで働きたいの?」
「冬はとってもとっても寒いけどいいの?」
「ファンがひげを剃れば食品工場で仕事があるかもしれないよ」
「そもそも、今の仕事はどうやって手に入れたの?」
「どっちがいいの? ここで働くのと日本のどこか違う土地で仕事すんのと?」とかいろいろしゃべりますが私の英語力には限界があります。
「おおさかでは1100円くらい、部屋借りる6万円。こっちは部屋は安い」
「仕事あればここでもいい」
「ひげをそるのは問題ない」
「ビザの問題もある。そのときどうするか、わからない」
「私もあなたたちの質問にどう答えていいかわからない。私の英語力で今の状況を説明するのは難しい」。そう。最後は私の英語力です。
もうちょっと、ちゃんと、やっとけばよかった、かな?
ベトナム語の嵐の中でちょっといろいろ思いました。
「英語がすべてではありませんが、せめて少しはやっておいてよ」と。
各国の教育事情も違うのであれこれは言いません。
おやすみなさい。