出合いいっぱい
2020年06月09日
「かぼちゃの様子を見てこい」という願ってもない指令がくだされました。遠く忠類まで行ってきました。
出芽率1割くらいでしょうか。いちばん早くにまいた種がいっぱい芽を出していました。鳥らしきに食われてしまったあとも見られましたが、自分のまいた種がきちんと育ってくれているのを目の当たりにするのはうれしいですね。今後も成長過程を目にすることができればいいのですがそうはいかないかな。
畑近くで見かけた野生のスズランです。栽培種は市街地や道路際の花壇で見られますが野にあるそれはなかなか目にできないかもしれません。昔、釧路転校時に自衛隊の演習地の林でその群落を見つけたときは感動しました。視覚に白が飛びこむより先に嗅覚に甘い香りが漂ってきたことが印象に残っています。半世紀前のことです。ずいぶん年を重ねました。
右は「フウロソウ」でしょうか。よくわかりません。青が鮮やかです。釧路時代にも「フウロソウ」はよく目にしました。勝手に「ハクサンフウロ」だ「グンナイフウロ」だとか判断していました。真実は知れません。
知らない花や草木に出合えるのは楽しいですね。なんか得をした気になります。
畑横の防風林やちょっとした林でセミが鳴いています。少なくとも2つの音色が聞こえます。合間木にに近づき姿を探しますが見えません。
「なんとか見てみたいなあ。どんな姿かたち、色なんだろう」と思いつつ昼休み。
師のI 藤氏がひそひそ声で言います。
「つゆはらさんこっちきて」
「え、どっちからですか?」
「どっちでもいいから」。回って視線の先を見るとセミがとまっています。
「見たことないセミですね」と手に取ります。じじっと鳴きました。
「おお、オスか」
「え? オスしか鳴かないんですか」とかなんとか。
帰って調べましたがわかりません。「エゾハルゼミ」でしょうか。引き続き調べてみます。
知らない物事に接すると世界が広がります。うれしく楽しいことです。
こちらへ来て1年。新しい出合いがいっぱいです。仕事でも初めてばかりで面食らいます。それでも毎日が刺激であるのは事実です。反面しんどさを感じるのも事実です。負けずにやります。