水準点
2020年06月08日
かぼちゃ畑で休憩中。ふと目に入った意味ありげな石の集まり。
「え、これってもしかして・・・・・・」。思ったとおりでした。「水準点」です。地図記号でしか見たことがありませんでした。土地の高低差を測量するために設けられている点、ですね。
調べると「全国の主要な道路に沿って約2キロメートルごとに設け、花崗岩の水準点標石を埋設」と『広辞苑』にあります。してみるとさほど珍しいものではないようです。
それでも63歳で初めて目にしたじいさんはちょっと感動しました。
写真は「マルチ」です。穴の間は50cm です。
種を一粒ずつひたすら指で押し入れます。浅いと風などで土が飛ばされ種が露出。そうなると出芽しにくい。深すぎても芽が出にくくよくないようです。
たいへん地味で根気のいる作業です。じんわり腰に痛みが蓄積します。
「俺がこうやってしんどい思いをしながらきみらをまいてるんやしちゃんと芽を出した大きく育っておいしいかぼちゃになりや」とか言いつつ種まき(埋め込み)です。
「このパンプキンスープ、やばい」
「ええ、すごい(ほんまは『すごく』が正しいねんで)おいしい」
「このかぼちゃのパイのうまさ、半端ないな」とか言っている語彙の豊かなテレビに出ている方方。じいさん(私)がこうやって腰の痛みに堪えながら種まきしてるしおいしいかぼちゃに巡り会えんねんで、ありがたく思いや」とかなんとか言いながら地味な作業に耐えています。
みなさん、かぼちゃを召し上がるときは、しっかり味わってください。
風が吹くと土の小さな粒が舞い上がり、流される現場でした。目や鼻、耳に入り込みつらいですね。
そんなとき目を前に向けると日高山系(たぶん)が聳えます。芽室町を過ぎて清水町に少し入ったところの畑です。西に来たので山が近いです。しばらく前と比べると残る雪が明らかに減っています。
季節は山も夏をむかえつつあるのでしょうね。