村上春樹さん
2018年06月11日
村上春樹さんの『ラオスにいったい何があるというんですか?』という紀行文集を読んでいます。
新聞か何かで「文庫が出た」みたいな記事を読みました。
「読みたいな。長女が絶対もっているだろう」と思いました。先日会ったときに聞くと案の定。
ボストン、アイスランド、アメリカに2つあるポートランド、ギリシャのミコノス島、スペッツェス島、N.Y. のジャズ・クラブ、フィンランド、ルアンプラバン(ラオス)、もう1回ボストン、トスカナ、熊本県が出てきます。
彼の小説は私にはやや難解。よくわからないこともありますが随筆は親しみやすく読むにもやさしいです。
ところどころ哲学的な考察や記述もあります。
「きちんと見ていなかったものを、しっかり観る」
「旅先ですべてがうまくいったら、それは旅行じゃない」とかね。
ただ、この本にはどこそこのレストランがおいしいとか全然注文も取りに来ないレストランがあるとか、ごくふつうの旅の日常が語られています。
ふつうの村上春樹さんがそこにいるような感じですね。
1995年から2015年にわたり、あちこちで掲載された「旅」関係をまとめられたようです。今の世界情勢とは違うでしょうし、彼の思うところも変わってきているかもしれません。それを考慮に入れてもおもしろく読める作品ですね。まだ途中なので後半を楽しみます。
『春になったら苺を摘みに』。梨木香歩さんも読みたいなと思っていたら長女が持っていました。この、本に対する興味の幅もいっしょなんでしょうか。不思議面白を感じます。
「いや、村上さんのはあると思ったけど梨木さんのまで同じようにあるとは思わんかったなあ」
「私の読書はなんや言うてもパパの蔵書が原点やしなあ」
「そうか」。
『春になったら』はまだ紐解いていませんがそのうち読みましょう。
昨日の『帰郷』。堂場さんで60冊目です。よく読んでいますね。(仕事してへんのんちゃうん「いややっていますよ」いつ読むのん「まあ、信号待ちの車内とか、寸暇を惜しんで読みますよ」ふむ、それで半年いかずに60冊ですか。やっぱり仕事してへんでしょ「してます」)
節約やなんだで新刊はもちろん、ブックオフも行かずに済まそうと思っています。家にある本でおもしろかったのを再読しています。2回目でも十分楽しめます。
全部もう1回読み返すと、ゆうに10年くらいもつかもしれません。そこまで読み続ける気力がもつかどうかわかりませんね。
そう、走るのにもそうですが読むのにも気力が、体力も必要だと思います。
もちろん生徒相手の授業にも必須です。