紀貫之

2015年11月19日

授業の準備の途中ちょっと休憩。ピンポンがなります。
「(どなた?)は~い」
「精華学園のMです」
「あ、はいはい、どうぞ」
来春から共学になる京都精華学園中高。様子をうかがうと説明会にけっこう男子も来てくれているそうです。
「よかったですね。1年目からうまくいなかったら次の年勢いがつきませんもんね」
「そうなんですよ。サッカーをやりたい子やパティシエ、看護師希望で来てくれそうな子もいるんですよ」
「へえ、ちゃんと考えてるんですね。なんも考えんと普通科へ行ってもしゃあないですもんね」
彼とはずいぶん昔に知り合い、喫煙という共通の悪習があったり、共通の知人がいたりで忌憚のない話ができます。

しばらく話して彼がおもむろに取り出したのは、なんとギンナンです。
「校庭に大きなイチョウの木があってそれからとれたものなんですよ。せんせやったらいっぱいやらはるときに食べはるかなと思って」

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なんでも用務員さんが拾ってきれいにしてつくってくれるそうです。
遠慮なくいただきました。炒って食べるのが楽しみです。
ありがとうございました、M先生。

子どものころは好きではありませんでした。というか苦手でした。茶碗蒸しでしか食べなかったか。ちょっと苦くておいしくなかったな。ユリ根が甘くて好きでした。

好みは変わりますね。はくさいやだいこんは嫌いでしたが今は大好きです。お酒は父親が飲んでいるのを見ていやあな感じがしていましたが今や大好物です。
かぼちゃやさつまいもは大好きでしたが今はあまり得意ではありません。

甘いものは苦手になりましたが卵焼きだけは昔も今も大好きです。

変わるもあり変わらぬもあり。

「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける」

さて私の心はどちらでしょう。変わったもあり変わらずもありというところでしょうか。