人不知而不慍
2013年12月09日
大阪桐蔭野球部の主将と副主将とが今宮駅で線路に落ちた男性を救ったそうです。
名も告げず立ち去ったんですが制服と野球部のかばんで彼らとわかったようです。
先日は京都の地下鉄今出川駅でやはり線路に落ちた人を若者2人が救いました。
彼らも名乗ることなくその場をあとにしたようです。後の調べで判明し感謝状を贈られたという記事を見ました。同志社大の学生さんだったようです。
彼らの勇気ある行動に拍手です。感動して涙が出ます。我が身の危険をかえりみず他者の命を救う、なかなかできることではありません。
自身がそこに居合わせたとき果たして同じ行動がとれるでしょうか。疑問です。ある意味調子こきなんで後先考えずやってしまうかもしれません、ね。
ともかく若者の勇敢で冷静な行いに頭が下がる思いです。
薹の立ったおじさんですが見習うべきは見習う努力をしましょう。
帰路道路工事をしていました。片側交互通行規制。
けっこう年配と思えるおじさんがぴかぴか光るあの棒(正確にはなんて言うんでしょう。知りません)を振り振り車に合図を送っています。
寒い中たいへんですよね。思わずつぶやきました。
「おっちゃん、たいへんやな。身体気いつけてや」
そう人がやすんでいるときにだって働いている人はいっぱいいるんですよね。コンビニの商品が常にあるのはそれらを配達、補充している人たちがいればこそです。
そうみんながふつうに生活を送れるのは生活の糧を稼いでくれる人がいるからこそです。朝起きたらご飯があることを当然と思うなかれ。だれかが用意してくれているからあるんだぞ。
いつもきれいなトイレを使えるのだってだれかが掃除をしてくれていればこそです。
朝、顔を洗ってそれを拭くタオルだってだれかが洗濯をしてくれていればこそだぞ。
教室だって消しかすが落ちていなくて快適なのは毎日掃除をしているからやねんぞ。
そう人知れぬとこで毎日毎夜報われぬ労力を使っている人たちは数知れないんだぞ。
「人知らずして慍(いきど)おらず、亦(また)君子ならずや」
ちょっとちゃうかな。
まあ、なんでもええか。
今日はこのへんでご勘弁を。