秋の味覚
2013年09月12日
秋の味覚に異変が起きているようですね。猛暑が原因の高海水温でサンマが南へ下りてこないようです。卸値は昨年の2倍以上だそうです。庶民の味方が高くっちゃ家計にも響くんで早くサンマくんたち下がってきてね。
最盛期には100円くらいで新鮮な生サンマが食べられます。脂もしっかりのって美味。腸といっしょに身の部分を食べるとうまいです。大人の味です。子どもんときはサンマはあんまし得意じゃなかったな。
10年近く前釧路へ行きました。お盆ころでしたが入った居酒屋にサンマの刺し身がありました。
「サンマの刺し身? 食べたことない。サンマが生で食べられるの?」と思いつつ注文。ものすごく脂ののったそれの大ぶりな切り身が5、6切れ。生姜醤油で食べたような。
うまかった。でもあまりに濃厚な味は私にとっては過ぎました。小さな店なんで残すのもためらわれ平らげるのに苦労しました。生魚が得意な方にはきっと絶品だと思います。品書きにあらばお試しあれ。
牡蠣も高温で育ちが悪く出荷を遅らせるようです。「生」はあまり得意ではありませんがおいしいフライはたまりませんね。ミューズさんのそれはうまい。牡蠣が苦手な三女もそこでは食べられます。
むかしチヌの筏釣りに行っていたころがありました。釣れぬ私たちを気の毒に思ったか渡船のおじさんが殻つき牡蠣をくれました。それを土鍋に入れ酒半合を入れ火をつけます。
「ふたの穴から蒸気が出だしたら食べろ」というおじさんの指示通り食しました。これ逸品。おいしかったです。
柿も生育状況はよくないようです。子どものころばあちゃんちで作っていました。まだ熟す前の固めが好きでした。今は固いのは歯が折れるんで無理かな。年をとりました。
ばあちゃんは熟し過ぎたのをすするように食べていました。
生のニンジンをかじると柿の味を感じませんか。色も似ているんで成分が同じなんだろうかと考える私は変かな。
丹波のマツタケは生育順調だそうです。「降雨量が少ないのが心配。残暑のほうが心配」と関係者の話が載っています。まあマツタケはあんまり関係ありません。国産のそれが口に入ることはありません。外国産でもわざわざ買って食するというのはここ数年ありません。
子どもんときはうちの食卓にものぼった記憶があります。昔はそんなに高価な代物じゃなかったんかなあ。わかりません。両親が奮発したんかなあ。確かに父親の顔に「どや」という感じがあったようななかったような・・・・・・忘れました。何しろ半世紀前です。
口にする食べ物はすべて自然の影響を受けます。生あるものの命をいただいて生きているという気持ちを常に持ち、感謝しながら生きなければいけませんね。
なんとも罪深い、業深いいきものです、ヒトは。