とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな

2013年08月22日

『せんせい』の一編「泣くな赤鬼」は泣きました。恥ずかしいくらい嗚咽がもれました。深夜寝床でだったからいいようなものの、人前では読めません。

いいも悪いもいろいろな先生が登場します。

自分の子どものころの先生を思い出しました。
小1、2担任のKK先生はおばあさんみたいだった。(失礼)小さいころ見る大人ってずいぶん年上に見えるし実はそんなにご高齢ではなかったかも。

月影幼稚園のTY先生は年齢不詳というかなんというか、よくお尻をたたいていたな私が。

巨人大好きのG先生、十勝沖地震のとき「みんな机の下にもぐるんだ」と叫んだJ先生、書き出せばきりがないくらいいっぱい思い出します。

高1の生物の最初の授業で「トイレットペーパーは20枚以上使わないと手に菌がつく」と言っていたE先生は亡くなられたそうです。

授業時間の数分前に職員室を出て鐘と同時に教室の戸を開ける物理の先生、フリーハンドで見事な円を描く地学の先生、「指標」が発音できず、これと指さすだけだった数学の先生、「太宰は~、芥川は~」とまるで旧知の友のように話すY先生、(かっこよかった)「つゆはらくんは国語のセンスあるねえ」と褒めてくれたT先生、ビンタをはられたH先生などなど・・・・・・・きりがないです。


私は先生には恵まれたと思っています。いろんな方がいました。すべてとは言いませんがいい人がいっぱいいました。

人のこと云々はまあええか。「おまえはどないやねん」ということにもなってきますからね。

それに比して私自身はいけ好かない、くそ生意気な児童、生徒でしたね。思い出すと穴があったら入りたいと思うくらい嫌なやつだったですね。それこそそれを実証する例は枚挙にいとまがありませんよ。ああ恥ずかし。

そんな私の相手をしてくださった先生方に感謝しつつやすませてもらいます。

いちおう私も「せんせい」という立場。果たして生徒たちにはどう映っているんでしょうかね。まあそれはどうでもいいか。嫌われようとは思いませんが阿って好かれる気もありません。

なんだかんだ言いながらやりながら日日を生きていきましょう。


帰宅後車を止めて家に入るときにコオロギの声が。暑い毎日が続きますが虫たちは訪れる秋を感じているんでしょう。そういえば目にするトンボの数もふえました。

「とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな」