『四人家族』鎌田敏夫さん
2013年04月04日
足かけ3か月に及ぶ(たいそやな)廃車、ちゃう歯医者治療が終わりました。
思えば3月前、ひどく染みる歯があったので決断しました。(大層ですね)
麻酔されること2回、けっこう痛い目も数回、よく耐えました。
「最後に抜けたまんまになっている歯の相談もしよ」と思っていましたが先生も何もおっしゃらなかったんでよしました。きっと先生も私の前歯に関わるのは得策ではないと感じられたんでしょう。なにしろ高2の体育授業で空転。己の膝で顎を蹴りあげ前歯4本を支える歯槽骨骨折をやった歯たちです。玄人目に見てこのまんまお引き取り願った方がいいとの賢明なご判断を下されたんでしょう。
インプラントとか大層なのは嫌だったのでまあいっか。しばらく(死ぬまで?)歯っかけじいじでやり過ごしましょう。
『四人家族』鎌田敏夫さん。しみました。泣きました。悲しみのそれではなく、切なさからくるそれです。
「妻」の単身赴任を機に家族がそれぞれの人生を顧みます。夫として父親として、母として妻としてどう生きるか。子らは子らで銘々成長しその立場から家族を考えます。
京都の寺社や行事、地名も具体的です。京都に長い方は臨場感をもって読んでいただけるでしょう。
まあ私のつまらぬ書評なんてどうでもいいんです。人としての在り方、家族の形、夫婦とは? 誰しも少なからず思うことでしょう。作中に解決策はありません。何らかの示唆は感じられるかもしれません。
鎌田さんは脚本家のようです。私はテレビドラマは見ないのでうろ覚えですが、略歴を見ると聞き覚えのある作品名が列挙されています。いかにもドラマ的な展開は感じますが嫌味なところは微塵もありません。
ぜひお読みください。