『鎮火報』
2013年01月15日
『鎮火報』日明恩さん読みました。
泣けます。
「鎮火報」なるものを初めて知りました。お知りになりたい方は本をお読みください。なんてもったいつけてはいけませんか。
お調べください。
もったいつけないで言いましょうか。
明日にします。(なんや)
けっして使命感をもって消防士になった訳ではない主人公、大山雄大(おおやまたけひろ)。『ロード&ゴー』登場の生田の兄貴も登場。というかこっちの作品が先です。
職務に忠実だったばかりに現場で命を落とした父親に反発を感じつつもひょんなことから消防士となった雄大。9時5時の事務職になって安穏と勤務することを目指します。
そこへ入国管理官や密入国者、滞在期限切れの不法滞在者、警察が絡みつつ物語は進みます。謎の中年ヒッキ―、守も存在感を示します。
笑えて泣けて手に汗握れてなかなかの秀作です。
著者は女性です。女性だからどうというのは今の世禁句かもしれませんが、すばらしく深く広い知識をお持ちです。
彼女の作品ですが警官が主の『そして、警官は奔る』の主人公、鬼畜の武本もさり気なく雄大の懐古で一行に名前だけ登場します。おもしろい。
『鎮火報』の続編が一作あります。それを買い求めねばいけませんね。
次は堂場さんの『相剋』を手に取りました。楽しみです。(っていうかあんた仕事しいや「してますよ。今日は月初めの紙仕事をなんとかかんとかぎりぎりで仕上げてほっとしてんねや」さよか)
明日は例会です。早起きしましょう。