「われから、ひをむし」 ご存じ?
2012年08月08日
中3講習の古文。『枕草子』43段「虫」です。
「虫はすずむし。ひぐらし。てふ。松虫・・・・・・」ときて「われから、ひをむし」とあります。
「なぬ? われから、ひをむし。知らん。ごめん、一応予習してんけど見逃してたわ。調べるし待って」と i pad で調べました。便利です。教室ですぐに(いや多少時間差はあります。何分使い慣れないもので)生徒に映像を回せます。
「われから」は「節足動物門甲殻綱軟甲亜綱単脚目ワレカラ科ワレカラ」だそうです。なんかエビみたいな海にいる、あまり気持ちよくない(はっきり言って気持ち悪い)小さな動物です。
「ひをむし」は「ウスバカゲロウ」でした。「ウスバカゲロウ」は文字通り「薄い羽根を持つ陽炎のようなもの」ということなんでしょうか。読点を打ち間違うと「うすバカ、下郎」になっちゃいますよね。おもしろい。(え? ない? そうですね)
清少納言という方はすごいですね。博識です。動植物図鑑なんてなかったでしょうにウスバカゲロウはともかくワレカラの存在を知っていたんですからね。恐るべし諾子(なぎこー定かではありませんが伝わる彼女の実名ですー)ですね。
知らぬこといっぱいを実感する毎日です。
先週、九州へ旅行に行かれたMTくんに明太子をいただきました。しかも「ふくや」。私が一番おいしいと思うそれです。
「ちょっと辛めなんですけど」とおっしゃいました。
楽しませてもらいました。おいしかったです。
今日お会いしてお礼を言いました。
「とってもおいしかったです。ありがとうございました」
「辛くなかったですか」
「いや、ちょっと辛めでしたが辛いの大好きです」
お礼を伝えたお母さんの顔がうれしそうでした。言えた私もうれしかったです。
人に何かをもらったらもちろんその場でお礼を言うのは当然です。それだけですますことなく「後」の感想も欠かさずするべきですね。心がけていたつもりですが、できていないことが多いことに気づかされました。
「おいしかったよ~」と言われればやっぱりうれしいもんね。
それを常に心がけましょう。