喝
2012年06月25日
蒸し暑かったです。
中3授業で教室に入るやいなや前回と同様YTくんが言います。
「せんせ、暑いです」
「そやなあ、暑いなあ」
「エアコンつけてく・だ・さい」
「まだ今日はがまんできるやろ。俺も暑いけど。この夏、関電きついやんか。計画停電をするのしないのの話があるやろ。もしそうなったらたいへんやで」とかなんとかあまりない知識でお話。ただのケチと思われてもかまいません。今少し耐えましょう。
休み時間には外へ出ます。十分涼しい。部屋ん中はやはり空気がこもるんですね。生徒たちの体温も高いんで教室は生ぬるいです。背中に汗がじんわりを感じますが、夏は暑いもんです。
帰り自転車をこいでいるときは爽やかです。でも家近くになって坂を上ります。そこが一日の最後のしめと思って、マラソンの練習と思って負荷がかかるようにこいでいます。ほんの数分ですが脚にきます。汗も出ます。3時間40分を切るためと考えやっています。
今でこそエアコンがありますが我が幼少時はそんなもんはありません。扇風機の風がありがたかった時代です。「耐えている」という気持ちはもちろんありませんでした。涼しくて当然という気持ちもないですよね。エアコンという存在があるからこそうまれるその感情です。
子どものころは「暑い」とか「寒い」とかそんなに切実に感じていなかったんでしょうか。「暑い」と思った記憶はないですね。これは遠い昔で忘れたからないんじゃなくて正直感じなかったような気がします。
大学生の時の、四畳半の下宿でエアコンはもちろんない、網戸もない、暑いときは台所横で蛇口にホースをつけて一方の先にジョウロの先をつけてシャワーを浴びたことはあります。
あれは気持ちよかったね。
まあなんだかよくわからなくなっていましたが、多少暑くても耐えましょう。
今の子たちにそれができるか否かはおいて、なんもなかったころの日本を身体で感じてもらいましょう。私もそれを感じましょう。文明に慣れた身体に「喝」です。
釧路にいたときは「寒い」と思ったかな。いや、そうでもないか。今ならそう感じるかもしれませんが、当時は当然と感じていたのかもね。
それにも「喝」ですね。