「京都」の余韻
2012年03月21日
事務室で新聞を読んでいる(仕事しいや)と誰かがやってきた気配。見るとYNくん。
「Yくんやねえ? N弘くん」
「そうです」
「どうしたん? どうなったん?」彼は浪人中でした。お母さまには何回かお会いしその旨は聞いていました。
「彦根の滋賀大に受かりました」
「そうか、そうか、よかったなあ」現役時、私大は合格していたそうですがもう少し高いところを狙って浪人中だったようです。
「講師のバイトがあればと思って」
「通うんやったら遠いけど大丈夫なん?」
「下宿するんですけど金曜日には帰って来ようと思って」
「そうかそうか。じゃあうまく条件が合いそうやったら連絡するし」とアドレスと電話番号を交換しておきました。
いやあ朝からいい知らせです。今日もいいことあるかな。
うれしいですね。わざわざ知らせに寄ってくれたようです。
表に出ると向かいのHさんが声をかけてくれます。
「せんせ、京都マラソン走らはったんやねえ。見てたら、せんせが前、通ったけど速過ぎるし声かける暇もなかってん。けっこうええペースで来はったね。速いですやん。どんくらいで走らはんの? やっぱりしんどかった?」と矢継ぎ早に質問です。
「いや一応4時間はぎりぎり切ったと思います。ベストは44分台なんですけどあのコースでは無理ですね。5回目でしたけど一番しんどかったです」
「やっぱりそうか。私も大阪マラソン当たって出たんですけどけっこう平坦で楽やったですわ」
「ええ、そうなんですか。当たらはったんや。ええなあ」しばらくマラソン話に花が咲きました。
うれしいですね。関心を持ってもらえて。
年長さんのNちゃんを迎えに来たお父さん(教え子です)。
「せんせ京都マラソン走らはったん?」
「うん」
「もちろん完走?」
「まあね。しんどかったわ。一番きつかったな」
「僕も来年走ろかなと思てるんですわ」
「おお、それやったら練習せな」
「歩くのは歩いてるんですよ。そやけど全然痩せへんのですよ。お腹が空いてご飯がおいしいし食べる食べる。でもお腹の回りは減ってん」
「それはええやん。運動したら脂肪は燃えるしな」
「そやけど、せんせ細いなあ」
「ほんまはもうちょっと肉ついた方がええねんけどね。64、65kg くらいやしね」
「僕79ですわ」
「ん~それは・・・・・・」
「幼稚園のせんせも走らはってん」とNちゃん。
「そうやねん。そのせんせもせんせみたいにすっとしてはんねん」とかなんとか話が弾みました。
うれしいですね。俺が走っているということを覚えていただいて。
しばらくたちますがいまだに「京都」の余韻が残っています。
考えるとけっこう大きな催事だったですもんね。
来年以降、きっと「京都」の真価が問われると思います。実行委員会の方々の健闘を祈ります。
個人的にはコース変更をお願いしたいですね。今少し中心部を走りたいです。
途中で止めるのはなしにしてほしいいです。
あと一つは記録を即日交付(?)、発行してください。
この3つが叶えられればもっと評価を高めることができるでしょう。
直接のご担当者の苦労を顧みず好きなことを言っていますがこれは走った人たちの正直な感想だと思いますんで、ご配慮よろしくお願いします。
この後しばらくフルはありませんか。秋の終わりに神戸と大阪が同日開催です。一応両方申し込みましょう、か。両方当たればどちらかを選択、両方だめなときに備え12月の奈良もいきましょうか。こちらは先着順です。先着順はある意味公平だと思います。「走りたい」という情熱に率直にこたえていますからね。
走ることばっかり考えてんと仕事をしなさいという声がおおいに聞こえてきますが、してません。うそです。日日真面目にやらせてもらっています(たぶん)。
そんなこんなで明日に備えてやすみます。