感慨
2012年03月07日
京都新聞「読者の声」欄に『京都マラソンを裏方で』という投書が掲載されています。
どうやら入金をし忘れ出場チャンスを逃されたようです。(この方のおかげで私に補欠当選が回ってきたのかもしれません)普通なら腐ってしまうところをこの方は何らかの形でマラソンに参加できないかと個人ボランティアに応募されたようです。偉いですよね。すばらしい気持ちのMSさんです。
彼を始めこれだけの大会を運営するには縁の下の力持ちは不可欠です。多くの方々(大会案内によると14,000人以上のボランティア)の支えなくして成功はあり得ません。走るときにはそういう方たちの尽力に思いを馳せつつ感謝しながら走らせてもらいます。
教え子(紫野高校ハンドボール部員)が走路整理員として道路際に立つと言っていました。
ゼミ講師の娘さんが国際会館前で給水の係を買って出たそうです。
生徒のお父さまが医師としてゴール地点での救護活動に携わられるとのことです。
ありがたいことです。
娘らやスタッフ、知り合いの塾の先生方も応援してくれるようです。
いつもはきっと必死の形相で(自分の顔は見られませんからわかりませんが)走ってる私ですが今回はしんどい中にも笑顔を忘れずに走ろうかと考えています(無理やな「んなことないよ」)。いざ走り出すとついつい本気になりすぎてそうはいかないかもしれませんが心がけましょう。
当日の「雨なし天気」と「ほどよい気温」と「無風」を沿道の方、走る人のために祈りましょう。関係のない方には大変ご迷惑をおかけしますが、ぜひこの3条件が叶うようお祈りください。
今日は府立大の合格発表。NHくんから電話がない。
空き時間に電話。お父さんが出られます。
「つゆはらゼミの露原です。Hくんはいらっしゃいますか」
「あ、はい」
・・・・・・
「Nです」
「どうやったん?」
「あ、受かってました」
「よかった~。電話してえや」
「いや、ご飯食べてから思て」
「あ、そうか、ご飯時間にごめんな。そやけどすごいなあ。よかったなあ。いやほんますごいわ」
「え、あ、いや。お母さんが代わってて言うてるんで」
「せんせ、ありがとうございました。せんせのお陰です」
「いや、私は何も・・・」
「立命でも十分やと思てたしほんまうれしいです」
「学費が違いますしね。よかったですね」
「いや、ほんまに助かります」
「私もうれしいです。冗談でなく涙出ますわ」とかなんとか。
本当に目が潤みました。
アルファベットがろくに書けなかったあのHが、府立大生です。
感慨深いです。
中2のTSさんとお母さんが来塾。お姉さんも来てくれていました。お母さんも。実は親子二代にわたるお付き合いです。いろいろ話しながらお母さんが生徒のころと重ね合わせている自分がいます。二女のSさんにはお母さんの中学時の面影が感じられます。
「なんか不思議やね」と思わずため口が出ます。
「ほんま、あのときは私がこっちやったし、今はこっち」
「長くやらせてもらってうれしいですね」
感慨深いです。
29年目を迎えます。いろんなことが連鎖してめぐります。いっぱい、いろいろありました。ことあるごとに脈絡があるようでないようなことが思い起こされます。昔を懐かしむだけでなく前を向いていかなければいけないのでしょうが、ここまで生きさせてくれた過去もけっして疎んずる訳にはいけません。過ぎてきた日日に感謝しつつ明日のこと考えよっと(急に軽いな)。
30年、31年、32年・・・・・・果たしていつまでやらせていただけるでしょうか。
それは神のみぞ知るのかな。