「忙中閑あり」
2012年02月22日
原谷へ行く用事があったのでついでに天神さんへ。これまでの合格のお礼参りと今後のそれらを願ってきました。ほんとうは忙しくてそれどころではなかったのですが梅の咲き具合も気になりましたんでね。一部花開いている木もありましたがまだまだ蕾固しといったところでした。
下手くそな写真ですが雰囲気だけでも味わってください。よい香りが漂って、こないか。
右端は南天です。真っ赤に色づいて、食べたらおいしそうと思えるような「照り」を発していました。
小3のKKくんのお母さまと話しました。彼は間もなく大手のMへ行きます。中学受験をするためです。うちはやっていませんので小4から他塾へ行くのは寂しいですが止む無し。
彼はとっても子どもらしい、いいやつで大好きなんで寂しさは一入です。今のよさを残したまま成長してほしいです。
「先生のお陰です、Mの入塾テストに受かったのは」
昨日北嵯峨特色で内定の出たSNくん。お母さまといっしょに挨拶に来てくれました。二人ともうれしそうです。小5から来てくれましたか。小学生の時は落ち着きがなくなんとも手のかかるやつでした。それが中学入学後、周りが驚くほど人変わりしました。けっして「できる」子ではありませんでしたが努力の人に変身です。陸上部でがんばり、勉強も精一杯やっていました。体育の先生になるのが夢のようです。ぜひ実現してほしいです。
寂しくなります。正直目が潤みました。お母さまがおっしゃいます。
「先生のお陰です、合格できたのは」
いやそれは違う。先の子も彼も自分がやることをやったからの結果です。
「努力は人を裏切らない」です。
私も及ばずながらやるべきことをやらせてもらいます。
『亡国のイージス』下巻に入りました。
大規模近代化改修(「フラム」というそうです)を施され最新イージスに生まれ変わった「いそかぜ」を舞台に展開される息詰まる物語です。
近代的な兵器戦もあれば、銃弾が飛び交い、骨の軋みや血の臭いが漂う白兵戦も見られます。でもそれだけではありません。けっして繋がらないであろう各自の人生が交わり錯綜します。そこには「人」が登場します。生身の人間でなければ持つことのできない愛もあれば憎悪や躊躇、後悔もあります。
映画でも小説でもなんでも、そこに「人」がいなければ心に伝わってくるものはありません。「人」がいてこその作品に読む人見る人は救いを感じるんでしょう。
夜も更けました。訳のわからん書評はこれくらいにしてやすませてもらいます。
ありがとうございました。