ありがとう、そしてよろしく
2011年11月23日
愛車が100,000 km を走りました。10年と2か月でしょうか。10万 km と言ってしまえば一言ですが地球二回り半です。すごい距離ですね。
私はせいぜい年に1,200km 。走り始めて10年とちょっと、12,000 km いっていればいい方です。そう思うとよくがんばって走ってくれています。ありがとう、ボルちゃん。
こいつの前のホンダ車は11万km 、その前のホンダ車も7万km ですから、ことほどさように言及しなくてもいいのかもしれません。それぞれへの愛着は残っています。それぞれの感触はいまだにあります。みんなそれぞれにその時々に私の人生を彩ってくれました。カローラクーペ、プレリュード、インスパイア・・・なつかしいね。
その時々の思いがね。
およそ40年で5台、しかも初めて乗った車はおやじの遺品ですから、実際は4台。多くはありません。1台に長く乗っています。
気にいったのに長く乗るのが信条です。いや内実はなかなか新車を買う資金がないというのが本当のところかもしれません。
いろんなところへいっしょに行きました。さまざまな思い出をつくりました。そんなことを思うと感慨深いものがあります。
この数字を目にしてじんわり目頭が熱くなった私は変でしょうか。
こいつといっしょに日本中を回りました。行っていない県などは東京、栃木、茨城、千葉、群馬、長崎、鹿児島だけかな(なんや、けっこう残ってるやん「すみません」いや別に謝ってもらわんでもええけど)まだあった沖縄。岩手まで、佐賀までその日のうちに行ってしまったこともあります。車に乗るのが好きだからできたんでしょうか。いや、きっと世間には私同様、それ以上車好きで「そんなん普通やで」という方はたくさんいはるんでしょう。
いろいろありました。
青森でドライブシャフトがいかれて立ち往生。四国からの帰路バッテリー不調で緊急停止。信州では点火プラグが死んで冷や汗ものでの高速からの脱出。思えばいろいろありました。いずれも不幸中の幸い、奇跡的に窮地を脱することができました。それもこれも俺の日ごろの行いのよさ、いや違う回りのみなさんの善意、好意のお陰です。たまたま偶然ですが、恵まれています。ありがたいことだと思います。
すてきな思い出もいっぱいです。
飛騨の降りしきる雪を越えた先の氷の美術館。
まるで海へ飛び込まんばかりの道を走った襟裳岬への疾駆。
リンゴの花を前景に後ろに控える岩木山。
シバザクラの遠くにそびえ立つ富士。
那智の滝や萩、宗谷岬、数えあげればきりがありませんね。
右写真は運転席座席です。鍵束を右のベルト通しにつける習慣にして10年以上になります。それが座席の背面を傷つけてしまったようです。
歴史を感じます。
あと何年こいつと付き合えるかわかりませんが、どこまでいけるんでしょうかね。10万のくらいがあるんですから999,999 km までは大丈夫なんでしょうが、そこまでは私がもちませんね。
ありがとう、そして末永くよろしくボルちゃん。
今このブログを書き終えてこすれて白くなった座席の写真を見て思わずボルちゃんに挨拶をしてきました。
まだまだしっかりじゅうぶんです。わたしよりずっときれいですてきです。
おれがげんきなうちはずっとつきあってね。
ほんとにながいあいだありがとうね。これからもよろしくね。