『おおきなかぶ、むずかしいアボカド』
2011年10月23日
『おおきなかぶ、むずかしいアボカド』村上春樹さんを読みました。夕べ借りて一気に終えました。彼のファンである長女から借りました。彼女は村上作品はすべて読んでいるという彼の心酔者(?)です。
彼女の勧めもあり小説や随筆など一時期いろいろと読みましたが、なかなかに彼の小説世界は難解。読解力、思考力の高くない私には理解できない面を持っています。
そこへいくと随筆はそれほど知能水準の高くない私でも理解できます。洒脱であり思わず噴き出す滑稽味も持ち、私にもわかるくらいの深みも合わせ持ちます。楽しませてもらいました。
書中の一編『究極のジョギング・コース』では「僕が最も好きなジョギング・コースは、京都の鴨川沿いの道だ。」とおっしゃられています。これは最高にうれしいですね。私は氏ほどあちこち知りませんが同感です。(ちなみに本当の世界一はオレゴン州ユージーンという町にあるナイキ本社内のコースだそうです。彼はそこを走らせてもらったそうです)
うれしくなった私は思わず走りに出て(わかりやすいやつやなあ)鴨川沿いなどを15km ほどふらふらしてきました。これで今月は106ですが守口のフルを思うとあと50ほどはいっておきたいところです。
『走ることについて語るときに僕の語ること』や『やがて哀しき外国語』など彼の随筆は印象に残っています。私の力では彼の随筆が精一杯でしょうか。
いずれも秀逸。滋養のあるあったかいスープを味あわせてもらった感じかな。どうだろ?
これで71冊目。
今日久々新刊の並ぶ本屋へ。いろんな気づきや刺激がありました。映画化された作品の作者が意外な、というか知った作家さんだったり、勝手に無名と思いこんでいた方が新作を出されている作家だったりと驚かれされたりもしました。
文庫新刊で東海林さだおさんの『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』を手に入れご満悦のままやすみます。