飛鳥川

2011年09月09日

原谷についてびっくり。空き地(去年の夏までは貸しガレージでゼミでも借りていました)だった場所に大きなパワーショベルが2台も入りがりごりやっています。
地主さんが売るような話だったのでいずれは更地になり住宅になるんだろうと思っていましたがついに工事が始まりました。
生えていた2本の大きな柿の木もあっさりばっさり切られてしまいました。春にはワラビ、初夏には野イチゴをつんだ斜面も削り取られようとしています。なんかとっても寂しさを感じているつゆちゃんです。

隣のTさんとたまたま顔を合わせ話しました。
「Tさんもこの間亡くならはったし家も新し建つし原谷もなんかだんだん変わってきました。古くから知ってる人もいはらへんようなるしなんか寂しいですわ」としみじみ。

確かにそうです。でも世に変わらぬものはありません。

「世の中はなにか常なる飛鳥川きのふの淵ぞけふは瀬になる」でしょうか。

でも変わらぬものもやはりありましょうか。

「飛鳥川 淵は瀬となる 世なりとも 思ひそめてむ 人は忘れじ」という歌もあります。

まあ前者は世間、後者は人の心という違いがありますが、さてどちらが真実なんでしょう。

「人はいさ 心も知らず ふるさとは花ぞ昔の 香に匂ひける」という歌もありますから心変わりも十分あり得ます。

そうヒトとは、生きていくとは、人の世は複雑怪奇なんでしょう。


CIMG0196.JPG

宅地開発に生活の場を奪われた(?)イノくんが物欲しげな顔で俺を見ている写真で今日はしめます。