一期一会
2011年07月26日
昼飯を調達しに近所のスーパーへ。
「いらっしゃるかな」と思いつつ行くといらっしゃった。夏休みから来てくれているTSさんのお母さま。「私に気づいていないな」と思いつつ弁当コーナーへ。このスーパーの総菜、弁当は手作り感があっておいしいんです。よく利用します。
物色していると気配が。
「せんせ、昨日はありがとうございました。『むっちゃわかりやすい授業やった』って言うてました。『学校よりずっとわかりやすい』とも」
「いや、なんにもしてませんよ」と言いつつも「ありがとうございます」と思いました。ほんまにたいしたことはしてへんのですが、そう言っていただいてうれしいのは事実です。
中1の女の子とそのお母さんが授業見学。いつもと同じようにやりました。同じように普通にやりすぎました。普通親御さんが来られたらせえへんやろ、というレベルで素にやりすぎました。
終わっていろいろ話していると引っ越して来られたようです。
「以前はMへ行ってたんですが、あんまり成果もなくて、しかも授業料は高いですしねえ。電話をさせてもろて月謝を聞いたらあんまり安いんで『5教科で週3回行って
それですか』と聞き返したくらいです」
「え、いや、そうですね。うちは安いみたいですね。補習も無料ですし、テスト前は土日も含めて毎日来てもらっても授業料以外はいただきません。あ、中3の夏期講習は時間がふえる分だけはいただきますが」とかなんとか言いながら
「うちはそんなに安くていいんかなあ? いやそれでええねんやろ。安かろう悪かろうやったらあかんけどやることはやらせてもらってるしな。それで選んでもらえへんかったらしゃあないよなあ」といろいろなことが頭をよぎりました。
正直、弱小零細塾の弱点はあります。それを補うべく日日やらせてもらっています。
「これでええんかな?」の自問自答は日日茶飯です。まあ信じてやるだけでしょう。
あ、そうそう。先ほどの中1の生徒のお母さまが言うには
「この近くのパン屋さんで『この辺、大きいとこや個別とかいっぱい塾あるけど、どっかええとこないの?(お母さんとそのパン屋さんの奥さまはお知り合いのようです。そのパン屋さんで私はときどきパンを買いますが、その店主ご夫人が私がその塾の人間だとご存じかどうかまったくわかりません)」と聞くと
「この近くのあそこ(うちです)がええんちゃう。公立高校みんな受かったってちらしも入ってたし」と言ってくださったようです。
いやあ、どんなところからどんなご縁が出てくるかわかりませんね。今度パンを買いに行ったらお礼を言っておかなあきません。
そう。人と人とはどこでどうつながるかわかりません。利害は抜きにしていつでも他人とよい関係を持てるように心がけています。
迎合や阿(おもね)りは絶対しませんが、出合いは大切にしなければいけません。その人かの人との出合いはその時その瞬間だけかもしれません。でもそれがその後も続くかもしれないと思うと仇や疎かにはできません。正に一期一会を大事にしなければいけないんでしょう。