土用のうし
2011年07月21日
「さあ帰ったらうな重や」と中2生徒がつぶやきます。
「お、ええねえ。『重』とは豪勢や。そうか今日は土用のうしやな」
朝、新聞を開くとスーパー4社のちらし。いずれも一面、目立つところは鰻、うなぎ、ウナギ・・・・・・私は食べませんでしたが世間はウナギ一色でしょうかね。
今年は稚魚不足とやらで高値のようです。先週の新聞にそんな記事が載っていました。確かに中国産でも1,000円近く、国産だと1,600円から1,800円くらいの値がついています。ウナギ屋さんも高値をそのまま売値に反映させる訳にもいかず、困っていらっしゃるようです。滋養にいいか否かは別にしてせっかくのおもしろき風習が残るようウナギ関係の方々にはがんばっていただきたいものです。
格別好む訳ではありませんが、この時期やはり口にしたくは思います。
半世紀以上生きてきてウナギがうまいなと思ったのは、大学のクラブの同期会で浜松近くへ行った時です。地元住まいの同期が案内してくれた店のそれですね。注文してからさばくようで30分くらい待ちましたが、うまかったです。ふっくらやわやわ。たれも甘辛絶妙でした。
「やはり本場はちゃうなあ」と思った年若いつゆちゃんでした。
今ひとつ。これは最近、といっても数年前です。名古屋、岐阜方面へ出かけた時に食べた「櫃まぶし」です。犬山城を見た後に食べました。ウナギがゴロンとしていなくて刻んであって食べやすかったですね。出汁をかけて食べるのも一風変わっていて、あっさりしておいしかった覚えがあります。
ウナギうまかった話はこの二つかな。
今日、人間の胃の腑におさまったウナギくんたちの成仏を祈りながらやすみましょう。
果たして何匹のウナギが犠牲になったんでしょうかね。ヒトは罪深き生き物ですね。せめて食べる時に感謝を感じましょう。