非力

2011年04月15日

「さて、原谷へ移動しようか」と思っていると携帯電話が鳴ります。
「ん? 誰かな」表示を見ると知り合いのM先生。
「Mです。今いいかな」
「あ、はい。いいですよ」
「YHさんな、A進学さんの正社員になるかもしれへんね。これからAさんへ連れて行くんやけどAさんのこと教えてあげて。YHさんに代わるし」
「おお、ひーちゃん。久しぶり。元気。この間からあなたのことは聞いててん」
「私も先生のこと聞いていて何回か連絡したんですけど、うまいこと連絡できひんかって。授業中やったりまだ来てはらへんかったりやと思うんですけど」
「俺も電話に出そこなったりしたこともあったしなあ。一回絶対寄ってや、顔見たいし」
「私も先生に会いたいんです。いついはりますか」とかなんとかの会話を交わし再会を約しました。

電話の後、A進学のA先生に「よろしくお願いします」と電話を入れました。

彼女はゼミからY高校へ進み、その後外国語系の大学へ進学。アメリカへも留学したようです。
先日、連盟の英語講師募集に応募したことは聞いていました。水曜日の例会でも彼女がお世話になっている塾の先生に「よろしくお願いします」と挨拶したところです。
いやいや人の縁(えにし)は不思議。どこでどうつながるかわかりません。

小学校で「大文字」を走り中学では陸上部。素直で優しいとってもいい子でした。
「今どきこんな子いんの?」と思いました。
新しい職場で彼女の力を発揮してくれることを願いましょう。

時々ここに登場してくれるマッチョMTくん。
「せんせ握力68でましたよ」
「ん68か。すごいな俺も大学のとき65はいったけどな、高校で剣道やってたし」
「勝ちましたね」とやつはにんまり。
「せんせの目の前でりんご握りつぶしますよ。それやったら、なんかください」
「おしラーメンおごったるわ」と他愛もない会話。いや、しかし、それにしてもすごい。握力68はなかなか常人では記録できません。

「あんま鍛えすぎんなよ、恐いしな」
「へへ」
「お疲れさん。ありがとな」
「失礼します」と今日のところは別れました。彼の今後が楽しみです。肉体的にも精神的にもどんどん大きくなって私を追い越していくんでしょう。楽しみです。
「大きく育て教え子たちよ」です。

週末です。
「今日はウイスキーのソーダ割りを飲もっと」とコンビニへ。炭酸水が安くて確実にあるセブンイレブンへ立ち寄ります。
1件目「なし」。ないのは承知の上でローソンへ。思った通りなし。
「????」ここらでやっと事情を感じつつ往生際の悪い俺は家を通り越してもう一つのセブンイレブンへ。やっぱりなし。これは震災の影響でしょう。
ちょっとショックです。でもこの品薄はあくまで俺の嗜好の問題。被災地の方から言わせればどうでもええことでしょう。というか贅沢もんの極みやね。ほんまにすんません。

原谷移動途中行きつけの(?)酒屋さんに立ち寄りました。パンを1個買ってお金を払いつつふと目をやると愛喫(?)のマイルドセブン10mgが1個ぽつんと。
「あ、あれください。どこ行ってもないんですよね。これも震災の影響ですか?」
「タバコ工場もそうやけどフィルターを作る会社がつぶれたらしいですよ。なんぼ言うても入荷しいひんのですよ」
「そうなんですか」いよいよ私の身辺にも震災の影響がひたひたと押し寄せ始めました。まあタバコなんて吸わないに越したことがないんやし、これを機にやめましょうか、ね。(できひんことは言いなさんな「はい」)

被災、避難の方たちはタバコやアルコールは手に入らないんでしょうか。もし私がそうなったら我慢できんのやろか?

タバコ、アルコールはともかく、温かいものを食べたり、好きなものを食べたりできないのは辛いと思います。風呂に入れないのも悲しいでしょうね。すぐ横に他人がいるところでの睡眠も心やすまらないでしょう。

なんの不自由もなく日日暮らしている自分はなんなんや???

今少し親身に切実に被災地の方を思って過ごさねばなりません。

できることは少ないのですが、この週末献血に行こうかと思っています。

それくらいしか私にはできません。

非力だな・・・・・・