『青空のルーレット』 『多輝子ちゃん』
2011年03月05日
朝10時ころまでゆっくり寝させてもらいました。その後読書。
『青空のルーレット』辻内智貴さんを読みました。都心でのビルの窓ふきを生きる糧とする人たちが描かれます。「窓ふき」はあくまで生きるための手段。みんなそれぞれに目指すものがあります。ミュージシャン、俳優、作家。夢を追って生きています。嫌なやつがでてきません。
「こんな純粋なええやつばっかり」ほんわかほわほわ、爽やか、心洗われます。
「このまま何事もなく終わったら話としては物足りんな」と読み進めます。もちろん辻内さん(知り合いではありません。初見です)しっかり見せ場をこしらえてくれます。あまり書くと筋書きが知れます。
唯一嫌な登場人物はとことん嫌なやつです。そいつが終幕前にとんでもないことを企みます。絶望的でしたが凌ぎます。泣けます。
もう一編『多輝子ちゃん』も収録。太宰治文学賞受賞作らしいです。これもよかった。途中衝撃が走ります。多輝子ちゃんは自死を選ぼうとしますが、その衝撃の底で出合った歌に多輝子ちゃんは救われ、その後生き続けます。
「人生ってなんだろうな? ほんとうの幸せってどこにあんだろうな?」
2時間ちょっと久々長く走りました。23㌔ですか。東は白河通り、西は西大路、南は三条まで北は国際会館前ですね。最後は2㌔くらい追い込みを入れたので、さすがに脚がパキパキです。
暖かいだろうとTシャツ、ランパンで出ました。ところが思いの外寒く、身体はともかく手が冷えて参りました。途中自動販売機で熱いお茶を買い、飲むよりなにより手を温めました。束の間の暖でした。
今日よりちょっと速いペースで走れば3時間50分を切れますね、計算上では。現実はそう甘くないのはよく知っています。まあ自分との闘いです。負けないようにしようと思いますが自信はありません。
走り終える直前、電話。見ると車を預けた近畿オートさんの社長さん。
「ん? 直々か」嫌な予感。大きな故障でお金がいっぱいかかるし社長自らの電話でしょうか。
「もしもし、露原です」
「今、授業中じゃないですか?」
「大丈夫です。ランニング中です」
「見させてもろたんやけど、漏れもなんもないねん。たぶんちょっと冷却水が減ってて何かの拍子に警告表示がでたんちゃうかなあ。そやし、車とりに来れるか?」
「そうですか。わかりました。もうすぐ走り終えるし、シャワー浴びてすぐ行きますわ。何時まで開いてるんですか?」
「いや、それはいつでもええで。まちますよ」などなど。取りあえず大事にいたらずほっとしました。夕方で道が混んでいて辿りつくのに時間がかかりました。正直こんなに早く直ると思っていなかったのでうれしかったです。渋滞なんのそのです。気持ちは逸りましたが。こんな時に限って渋滞を避けて入った道が思うように進まず裏目に出ます。
「まあそれもまたよし」と開き直って信号待ち読書をしながらの道中でした。
帰路のボルちゃん。
「やっぱ、あんたがええわ」と乗り味を楽しみつつのドライブです。でも不思議です。たかだか20数㌔を乗っただけのレガシーの感覚が身体にあり、しばらくはボルちゃんになじみませんでした。おまけに座席位置が変わったような気がして自分に合わそうと記憶させた位置になるように計器を押します。無反応、反応なし。
「????? 今度はこれがいかれたの?」とかなり落ち込みました。
「まあ、もう古いししゃあないな。大勢に影響ないしこんまま乗るわ」と自分に言い聞かせます。反面
「これは気のせい、何かの間違いや。次に操作したら直ってるわ」と複雑な心中、正直なところです。いくつか用事を済ませボルちゃんに乗り込みます。ふと思い出し計器を押します。動きました座席が。
「よかった~。さっきのはやっぱり気のせいやったんや」いやいやそうではなかったんでしょうが、ま、なにはともあれ動いてよかったです。
元はそこそこの高級車(?)といえども、なんやかや言うても10年選手。気づかったらんとあきませんねえ。己の身体も同様ですわ。
とかなんとか言いながら全然そんな配慮はありません、ね。
今日は腕立てがまだです。この後やるか否か。正直しんどいし、寝させてもろて明日二日分することで勘弁してもらおうかな・・・と思っています。
さてどうしようかねえ。
「0」は明日がつらいしちょっとでもしましょうか。????