豊かになった(?)日本

2010年12月11日

来年3月に九州新幹線が開通するそうですね。新大阪~鹿児島中央が4時間で結ばれるそうです。先日の青森新幹線が3時間20分で東京~青森を結びました。東京~大阪間は「のぞみ」の最速で2時間20分ですから、青森から鹿児島まで10時間足らずで行ってしまう計算になります。日本が狭くなりました。

10時間と言えば昔、青森、東京間が特急(急行だったかなあ)で9時間だった記憶があります。北海道での合宿後、釧路を訪ねその帰路年末で列車の席がとれず苦労して帰りました。京都まで東京経由新幹線を使っても27時間かかり、その後すぐ当時親の住む香川へ向かって30時間以上の列車移動に辟易しましたね。若かったとはいえさすがにしんんどかったです。それを思うと隔世の感があります。

目的地に早く着くという点では飛行機にかなうものはありません。現地での時間を有効に使うためには空路です。行ったことはありませんが沖縄のように陸路不可は飛行機しかないですよね。九州、北海道も距離的には絶対空です。と言いながら私は両方とも陸路、しかも愛車を駆って自らの運転で行った酔狂なやつです。もちろん北海道は八戸~苫小牧はフェリーのお世話になりましたがね。

ともあれ新幹線の開通は旅情を誘ってくれます。トワイライトエクスプレスでの北海道に次いでまた行ってみたい、乗ってみたい列車がふえました。乗らぬままに乗りたいそれがどんどんふえていくだけだったりしてね。

子どものころ『遠くへ行きたい』を見て、見知らぬ土地への憧れを募らせましたねえ。
「自分の人生ではきっと行けないままに終わるんだろうなあ」と思いつつ見ていました。

兼高かおるさんの『世界の旅』が楽しみでした。自分が行けることは絶対ないと思っていました。なにしろ当時は1$=360円の固定相場。円は弱かった。しかも当時の100円は、いや小5の時10円でたこ焼きが6個買えた。というか一船6個で10円でした。海外旅行なんて夢のまた夢。と育った私が、何回か異国へも行けました。これは世の中全般が豊かになったということなんでしょうかね。

「車」だってそうです。自分が大人になって自分の車を所有できるなんて、それこそ夢にも思いませんでした。そういう意味では絶対、日本は富んだ国になったのでしょう。

子どものころは夢でしかなかったことが現実になったことをありがたく思いつつ今日はやすみます。