文人暴食
2010年08月26日
『文人暴食』嵐山光三郎さんを読みました。以前に読んだ『文人悪食』の続編です。
読んだことのある作家や俳人、歌人、名前しか知らない人、名前すら知らない文豪など37人が登場します。
食にまつわる話から語られる文学史なんですが、その生き方やすさまじいですね。凄烈、いや壮絶、どんな形容があたるのかがわかりません。戦慄を覚える場面もあまたです。
酒、借金、女性、果ては薬物(当時は合法?)など奔放の限りを尽くす文人も。ここまで追い込まれなくては文章や句、歌は生まれないのかと彼らの呻吟に思いがいたりました。「無」から「有」を生みだすのは想像を絶する苦行なんでしょう。
私も日日、愚にもつかぬ文章を綴っています。駄文ながらもなかなか筆が進まず困るときもあります。まあ私の場合はそんな水準に達しているわけではなし、つまらぬことしか書けずともなんてことはありません。が、名だたる文豪だとそこに矜持がたちはだかり、煩悶や自棄を覚えるのでしょう。最悪自らの命を断つという手段をとります。
新しいものを作り出すのはとんでもない精力を要するのでしょう。そうやって生みだされた文章を味あわせてもらわなければいけません。実際「読みたいな」と思われる作品は随所に出てきます。昔買った全集にもそれらの著者名、作品名があったことが記憶にあります。ぜひ読みましょう。
これで71冊目です。あと29で100.なんとかなるかな。しましょう。
休み中にあちこちした生徒たちが買ってきてくれたお土産がいろいろ。ありがとね、みんな。とってもうれしいじゃあ、あ~りませんか。
今日は走らず(いや「走れず」が正確かな。腹減りすぎてへろへろだったので自重しました)。
『マラソンは毎日走っても完走できない「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ』を読みつつ鍛え、4時間切りを目指します。
日曜は10㌔レースですが、明日は「追い込み」をやってみようかな。いやあかんかな。朝起きて考えます。