身の程を知れ

2010年08月16日

雲が畑まで行ってきました。この暑さの中、あほです。フルに出るなら長い距離を走っておかねばとでかけました。業界ではLSD(麻薬ではありません。long slow distance の略「多分」です)と言います。

雲が畑までは木陰が多くやや涼しく走りやすいので選択。洛雲荘まで行けばちょうど往復30です。ただ行きは多少の起伏はあるものの基本的にずっと上り。しんどいです。10㌔を超える前からかなり脚にきました。
「最後までいったことにして帰ってもええねんで」と弱気な俺が顔を出します。
「そんなズルだけはせえへんよな、あんたは」とまじめな俺がつぶやきます。

そんなこんなで洛雲荘に到着。観光トイレがあるとのことなので、そこで水を使おうと思ったら水道なかった。ここでやめときゃいいのに
「せっかくここまで来たんだし岩屋志明院まで行くか。なになに1.2㌔。それやったら行こか」これが間違いの元。むっちゃ急な道、しかも1.2じゃなくて1.5以上あったようです(帰って距離計測で調べました)。最後200mは歩きました。もし走って行かれる方がいるとしたら最後の道行は覚悟の上、どうぞ。

なんでもそこは賀茂川の源流、その水の流れ始めがある(多分)と以前新聞で読み、行ってみたかったんです。階段を上り境内に入ろうとすると入山料が必要。しばし考え踵を返しましたが、せっかくなので入りましょうと汗で湿った1,000円札を差し出します。
「走って来られたんですか。いやあ暑いのに、気をつけてくださいよ」
「ありがとうございます。こんな札しかなくてすみません」
「走って来られたので200円でいいです」
「ありがとうございます。本殿は遠いんですか」
「いや、もうすぐそこです。あの水、あそこの。おいしい水ですからぜひどうぞ」
「ありがとうございます。いただきます」遠慮なくよばれました。美味甘露。ほどよい冷たさです。口にふくむとほのかな甘みがひろがります。

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いずれの写真もひどいピンボケです。走り終えて(往路)、しんどくて余裕がなかったということにしておいてください。

さて、おいしい水をいただいて気合いを入れて復路にでます。走っていくとあたりまえながら走って帰らなければなりません。下りなだけに楽なんですが、さすがに脚に疲れがきてしんどくて、暑くて体が思うように動きません。
「ばかだなあ、ほんとおまえ。走って帰れるんか。ざっと15やで」と後悔しきり。走りつつゴール近くなって思います。
「これではフルは無理やな。このしんどさがあと10㌔以上続くんやで」と。これではいけないと、めげそうになりながら、なんとか、ほんとになんとか走り続けやっとこさっとこ戻ってきました。今の俺の限界かな。

T氏がある本を薦めてくれています。彼は俺が薦めて長距離を走り始めました。理系の方で何事にも理論的、科学的に対処されます。俺とは対極です。薦めていただいた本は、あのQちゃんを育てた小出義雄監督が書いた『毎日走るだけではマラソンは完走できない』とかいう本です。今日の己の実態を踏まえて少しは科学的にいってみようと思います。

ところがその本は売れているようで本屋さんにありません。なんとか手に入れて学びます。

脚がバキバキですね。歩くのもしんどいです。再びですが、これではフルは無理やな。さてこれを10月31日までにいかがしましょうか、ね。身の程を知った方がいいんでしょうかね。

では今日はやすんで疲れをとります。