タペストリーホワイト
2010年07月04日
いっぱいいろいろ用事を済ませました。根本的な解決に至ったものは少ないのが残念です。来週以降に持ち越しです。早く片づけたいのですが思ったように進みません。まあそういうこともあるでしょう。
夕方軽く走りました。岩倉へ脚を伸ばし(長い脚です)実相院と岩倉具視が幽閉されていた屋敷の前を通りました。前者は門跡寺院。皇族や摂家出身者が住職を務めるという由緒ある寺院です。「床紅葉」で有名です。後者はかの欧米視察団の全権大使であった岩倉具視の屋敷跡です。蟄居させられつつも幕末にあって暗躍した人間だという記憶があります(司馬さんの小説がネタ元です。古い記憶ですから違うかもしれません)。
まあどちらも閉まっていましたので、とりあえず「行ったよ」証拠写真ですわ。
『タペストリーホワイト』大崎善生さん。読みました。鮮烈、凄惨、喪失。どんな言葉がこの作品を表せるかは俺には無理ですから、興味があればお読みください。かなり俺には重かったんでお推めできるかといえば微妙な作品です。背景は学生運動が盛んだった1970年代でしょうか。読みながら、俺の青春時代と少し、ほんの少しかぶるだけにある意味思い入れを感じつつの読書でした。
高校のときにその名残があったように思います。しかしそれは中途半端。単なる反発高校生やっただけやね。そんな難しい思想を云々できる実力は俺にはなかったです。
というか、あの頃の学生運動ってなんやったんかなあ。あの熱さはすごいと感心する面はあれども、結局最後までその主義主張を通した人っていはるんやろか。あんだけ反体制とかなんとか言うて普通に就職してたらめっちゃかっこ悪いよなあ。
まあすべてに中途半端な俺に彼らを云々する資格はないもんな。
先の著作の頁をめくりながら遠い昔に思いを馳せるつゆちゃんはすっかりお年をめしました。