巣立ち
2010年06月24日
S野高校へ行ってきました。
建物、校庭や校内の雰囲気がとてもそれらしい高校です。一番好きかな、今まで行った中で。明日行くR北と双璧かな。H川やS京もきれいでいいんですが、ちょっと近代的過ぎて無機質な感じが否めません。
まあ高校は入れ物ではなく中身が肝心なんでしょうが、やはりそこはそれ。3年間通い、そこで青春の頁をめくり、刻むわけですから、それに相応しい雰囲気を持っていることを望みたいです。
かくいう私の通った学校はかなり年季の入ったおんぼろ校舎でした。今はもうなくて校地も変わり新築されたようです。数年前に釧路を訪れた際にランニングがてら昔の校地へ行きました。なんか公務員宿舎のようなのが建っていました。でも目をつぶればそこに昔の俺が通った校舎が蘇ります。今一度あのときに戻りたいかと問われれば答えは如何にでしょう。難しい質問ですね。
でも、なつかしいなあ・・・・・・それは事実。年をとりました。あの頃は自分の53歳は想像できませんでした。今ある俺はあの時の俺がいたからあるわけですが、あの時代の俺が今の俺に果たしていかなる影響を及ぼしているんでしょうかね。
夕べは早く寝なければと思いつつ読んでいる本がおもしろく
「もうちょっと、もうちょっと、きりのいいところまで」とついつい読んでしまい、やすむ前に時計を見ると3時を回る勢いでした。ばかですね。早く寝りゃいいものを。
今日読み終えました。黒野伸一さん『幸せまねき』。長女、穣(みのり)弟の翔、その両親とミケ(三毛猫)、タロウ(コーギー)の家庭。一見なんの変哲もないように見える幸せそうな家庭。実は大きな問題をはらんでいます。
いじめ、浮気、恋・・・・・・いつでも、どこでも、だれにでも起こり得るであろうことがネコの「ミケ」の目を通して語られます。どこにでもある家庭が舞台ですから、ある意味現実感を持って迫ってきます。
エラブユリが咲きました。「白」ですね。まだ半開きですが、艶やかです。
「立てば芍薬すわれば牡丹歩く姿は百合の花」と言われますが百合は歩かへんな。
ツバメが大きくなりました。5羽いたはずが今は4羽。昨日生徒が
「せんせ、今1羽飛んで行ったで」
「ほんまかあ。そんな1羽だけ飛ぶてふつうないでえ」と言いつつもほんまに4羽しかいません。今日も確認しましたが確かに4羽。
この勢いだと間もなくみんなが巣立つでしょう。それはそれでうれしいんですが、寂しいですね。
無事に育ったことを喜んで見送りましょう。
生徒たちもいっしょ。いつかは巣立ち、卒業します。その前途を祝しましょう。