比叡山延暦寺
2010年05月05日
いつもの気まぐれが頭をもたげ突如比叡山へ登りました。修学院までバスで行き、雲母(きらら)坂から山頂を目指しました。以前に何回も登ったことはありますが、ひさびさ、しかも今日の暑さでさすがに汗ぐっしょり、疲れました。走る脚と歩く脚と山を登る脚との違いを実感します。ふだん走っていても脚の違う部分に負担がかかるのがわかります。登山道は写真通りのかなりの難所があちこちに。スニーカーがあれば大丈夫ですが、それなりの体力が必要です。1.5時間から2時間は覚悟してください。
途中美しい鳥の声が響きます。心洗われる思いです。カナヘビを見かけました。延暦寺境内ではスミレの姿も。山頂は春の名残か八重のサクラがあちこちに咲いていました。
ケーブルの山頂駅横にオープンカフェ。そこでキリン一番搾りの生ビール(またか。他の飲みもん知らんのか「いや、知っていますがビールが一番。これを楽しみの大汗かきでもあるんです」好きにしい)をいただきました。最高ですね、汗をかいた後のビールは。最近は家では発泡酒ゆえに余計にビールのうまさがしみわたります。
山頂からは京都市内と琵琶湖が一望できますが、写真ではあまりきれいにご覧いただけませんね。
ここまで来たら延暦寺を見ぬ手はないと160円で延暦寺バスセンターまで山頂シャトルバスで移動。例によって無計画な行動のためゆっくり全山を巡る時間の余裕はなく、とりあえず国宝の根本中堂近辺だけを急ぎ足で回りました。
伝教大師が比叡山を開いたのは1300年くらい前。その後ご存じのとおり信長の焼き打ちにあい全焼。家康によって再建されたので現存の建物は400年くらいの歴史ですが、それなりの重みを感じます。周りの木々の大きさ、太さに時間の経過を知らされます。
さて帰路はどうしようと考えつつシャトルバス停にたたずんで(? はあ、たたずんでたん?「いや、とりあえず立ってただけやけど」やろなあ)いると銀閣寺道、出町柳経由、三条京阪から京都駅行きのバスが来ました。ケーブルで八瀬へ下りるもいいかなと考えていましたが
「このまま市内まで直行もありやな」と思い身をまかせました。眠く途中寝ているうちに着きました。普段は自分の運転での移動ですが、公共交通機関の利用もまたよしかなと思いました。環境にはやさしいし、なによりアルコールが飲めるのが最高ですね。
800円でした。ロープウェイ、ケーブルカーを使って八瀬へ下りて叡電使って帰るのとどっちが・・・・・・まあええか。
車の移動はしんどいですが、好きです。でもビールが飲める方がええかな。ん~ん、難しいけど、どっちもその時の状況に合わせて甲乙つけがたいな。
JRを使って北海道や東京へも行ってみたい気は正直ありますね。富士を愛でながらの駅弁+ビールや日本海を見つつ、景色に飽いたら読書に没頭。そしてうまい飯、酒。堪らんですよね。いつかやってみたい夢です。
奥田英朗氏の『邪魔』、上下巻合わせて800ページの長編でしたが、朝目が覚めてそのまま布団の中で一気に読んでしまいました。
ほんの些細なことをきっかけに狂う歯車、人生が一転。点と点が思わぬところでつながります。その展開の意外さに息をのみ、次の頁をめくりたく心がはやります。
ちょっと終わり方は物足りない感も否めませんでしたが、全体としては秀逸(あんたがそない偉そうに言うたらあかんで「そうですね」)でした。ただ一点、謎が残ります。細かいことは書きませんが、かなりの謎、ちょっと不可思議なんです。真実がわからないまま終わりました。あまりしませんが読み返しました、2回も。でもやはりあえてでしょう、言及されていません。彼の他著のどこかでそれがでてきたらうれしいな。
さて黄金週間も終わり。明日からまた日日の現実と向き合いやらせていただきましょう。