再発見、京都

2010年05月03日

早起きして(と言っても8時ですが)散歩。
「今日はどうしよ。昨日は仕事したけど今日はしない。そうだ平等院行こ」と突如思いたちます。朝食もそこそこに自転車出発。出町柳の自転車置き場に150円を払って駐輪。盲導犬の募金をやっていたので手元にあった110円を寄付。380円の切符を買って一路宇治へ。中書島で乗り換え宇治着。徒歩10分ほどで平等院。ところがすごい人で入るのに30分ほど並びました。
「さすが鳳凰堂おそるべし」と思いつつ本を読みつつ進みます。実は過去2回近くまで来たのですが諸般の事情(持ち合わせがなかったのと、あまりの混雑でめんどくさくなったのとで)で断念していました。

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極楽浄土をこの世に再現(?)したというだけあってなかなか見事。往時は極彩色だったようですが、今は色あせています。それでも道長、頼道の摂関政治全盛の雰囲気は味わえました。写真右は宇治川橋横の橋脚(ではないんでしょうが、それを表す言葉を知りません)にたたずむセキレイです。

帰路、せっかく南まできたので中書島で途中下車。寺田屋を訪ねました。中を見るには並んで(また?)400円を払うようです。ですから写真だけを撮って通過。辺りをしばらくぷらぷら。さすが伏見です。酒蔵が立ち並びます。黄桜で地ビールを飲みました。うまがった。でもちっちゃいグラスで420円はちょっと高いですね。
酒蔵以外の町並みはかつての遊郭、花街を感じさせられるそれでした。昼なんで店は閉まっているのが多いんですが、夜はそれなりの雰囲気を醸すことがしのばれましたね。いやあおもしろい。

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さて出町から銀閣へ。ここも人渋滞。参道から並びます。今日は暑くて汗だくです。並びつつ飛び交う言葉を耳にとめると東北弁、関東弁、播州弁、四国のアクセントのみならず、韓国、中国、英語、仏語、イタリア語などなど実にさまざまな言語が聞こえてきます(へええ~あんたすごいな。フランス語やイタリア語わかんねや「はい。任せなさい。なんでもわかりまっせ。ごめん、うそです」やろな)。中にはまったくわからぬ言語、ハナモゲラ語(すみません、そんなのはありません)が耳に入ります。
「さすが世界の京都」を実感です。

休みごとにあちこち行っていました。それはそれでとても楽しく新しい発見もあります。が、今少し自分の足元である京都の持つすばらしさを感じましょう。んだからちょっと世界に誇れる地元を見直し、地道に回ってみましょうかという思いにかられています。

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で「銀」を回って「金」を回らぬ手はないだろうと鹿苑寺金閣へ。ここもすごい人波。でも道の広い狭いや構造上の問題もあるんでしょう。先の二寺院ほどの人間渋滞はなく、境内へ。
と眼前に金閣がすっくと、いや違うな、決然と、う~ん、これもちゃう(うまい表現が見つかりません。己の語彙の貧困を感じます)。ともかく、くっきりすっきりと現れました。
「ん~んんむ・・・・・・すばらしい。やはり金閣は金閣や」と実感。キンピカピンの悪趣味と昔思いましたが、青い空を背景に浮かぶ舎利殿は京を訪れる人が必ず参るというその事実(ほんま?「いや、わからん。たぶん、そうちゃう」)を実感しました。

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前者は600円、中は500円、後者は400円。思ったよりは安かったです。勝手に700~800円と思ってましたが、そんなに高くなく良心的な範囲でしょう。まあしかし俺は一人やけど、しかもチャリンコやし移動費は俺のエネルギー消費分だけ(案外それが高ついたりして、なんや言うても行く先々でビール飲むしな「そんな飲んでませんよ」ほんまかいな飲んでるやろ「・・・・・・」)家族4~5人で来ると人数倍、さらに駐車場代もかかるし、そう考えるとやっぱり出費はかさみますね。適正価格はいかほどでしょうか、ね。

ま、それだけ払っても
「いやあ、来てよかった。さすがやっぱり京都やな」と思っていただけるように京都市民は訪れる人たちをおもてなししたいものですよね。そう思いませんか。

それにしても
「一番京都が混むときにいったい何がうれしゅうて京名所回ってんの?」という声が聞こえてきますが、おっしゃる通り。酔狂な馬鹿でありまする。

でも今日は自分が住む街、京都を普段とは違う目で見させてもらった一日でした。

街にはつつじが美しく咲き、道行く私たちの目を楽しませてくれました。

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では今日はその美しきつつじをご覧いただきつつおやすみください。っていうかどなたがお読みくださっているのかなあ、この駄ブログをね。