花便り

2010年04月02日

走りがてら花見。
まずは北大路の府立大前から疎水沿いに松ヶ崎浄水場へ向かいました。ここは人が少なく休みの日でも静かにサクラを楽しむことのできる場所です。疎水沿いにはスイセンやムスカリ、ボケなど他の花も咲いています。昔北海道から来られた亡き父の上司の方を案内したことを思い出します。サクラのトンネルのようになった道を歩きつつ京都のサクラの美しさに感動されていました。今もう満開です。
その後高野川沿いに北上。木が密集していて折り重ならんばかりに咲いているのと枝が遊歩道へ向かって下がっていることで花との距離が近く、走っていると花や枝とぶつかるくらいです。間近に花が楽しめます。ここも満開です。
最後に植物園横の枝垂れの並木を通りましたが、さすがに開花の遅い枝垂れはまだ蕾固しでした。ここは満開時、陽が沈むころに行くと西日に濃いサクラの色が照り映えてとっても美しいですよ。ぜひお訪ねください。

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上左が疎水縁、右が高野川のサクラです。下の2枚は植物園横の枝垂れです。お楽しみくださればうれしいです。

さて3月の本は7冊でしたが、やはりなんと言っても大崎善生さんとの出会いですね。
『九月の四分の一』はすばらしい短編集でした。うまく表現できませんが文章から耳に優しい旋律が聞こえてくるというか、なにかさわやかな音楽を聴いているような感覚に包まれるんです。各編にテーマとする歌が設定されているということもその因だとは思うのですが、とても心揺すられる作品でした。
今『マドンナ』奥田英郎さんを読んでいますが、これはこれでまたおもしろい。ちょっと大崎氏を読んだ後だと、文章そのものの透明感はありませんが(なにを偉そうに、あんたがとやかく言えることか「ご説ごもっとも」)、筋はおもしろいですね。宮仕えの悲哀が描かれています。組織の不条理に拳を握ったり、主人公の決断に思わず快哉を叫んだり、楽しませてもらっています。
以前にも書きましたが、読書中は現実から逃げられます。逃げなきゃいけない現実があるというのは悲しいことかな。逃げずに立ち向かいます。けっして今も逃げているわけではありませんがね。

走る方は131いって、合計は329です。まあなんとかほどほどの距離でしょうか。

本にせよ走るにせよ「逃げ」かもね。正面きってやっていきます。
では、また。