老い
2010年03月07日
人の病気を心配していたら、まったく身に覚えがないのにまた腰痛です。参りました。元気なようですがやはり年なんでしょうか。困ったものです。
歯にきて目にきて腰にきて。次はどちらにおいでになるのかな????? 、老いは。
雨のせいもありますが、そんなこんなで今日は家でお仕事。生徒たちに毎月送っている「報告書」のコメントを書いていました。中3生へのそれを書いていて彼らとの別れを実感しましたね。寂しさは否めません。「今まで通ってくれてありがとう」です。胸中いろんな思いが過ります。
夕方ブックオフへ行って数冊新しい(古)本を仕入れてきました。今読んでいるのが嵐山光三郎さんの『文人悪食』。これがおもしろい。ほんとは『素人庖丁記』がほしかったんですが、どうやら絶版のよう。ネットでは手に入りそうなんで、そのうち買うつもりです。で前者は漱石や鴎外、谷崎や鏡花などの文豪の「食」に対する嗜好などが綴られています。今まで自分が知っていたつもりだったのとは違う、彼らの新しい一面を垣間見せてくれる佳作です。(なんか、あんた、大家がみんな友だちみたいやな)
与謝野晶子は生涯に12人の子をもうけたとか、山頭火は行乞(「ぎょうこつ」と読むそうです。初めてお会いした言葉です)をしながら酒と食をたかり歩いた出家僧だったとか、高村光太郎は庭に生える草や木の芽はなんでも食べたそうです。今とは食生活が根本的に、いや根のところはいっしょかなあ、いやようわからんけど、やっぱりどこかは違うな、と思います。
貴重な体験を、書を紐解く中で体験させていただきます。ありがとうございます。
ただ500頁を超える大作の上に字が小さい。老いた目にはなかなか厳しいものがあります。今日だいぶ読み進めましたが、まだ半分にも達していません。
そう読みたい本はいっぱいあり、しかし時間と人生は限られてある。いかにその限られた時間を自分なりに活かすかは己の力量やね。
んだば寝るでや。