おもしろきかな
2009年11月26日
『殴られ屋の女神』池永陽さんを読み終えました。370ページありましたが、おもしろくて一気でした。実はゆうべページをめくる手がとまらず、気づいたときには3時を大きく回ってました。
「殴られ屋1発千円」の看板を掲げ客からのパンチを受け続ける須崎康平。殴り倒されることはめったにないその男が、過去に数度、その瞬間に見た白い影を求め今日も街頭に立ちます。
チンピラにからまれた体を売る少年、豊を救ったことから始まる奇妙な同居生活。
ともに虐待を受けた過去を持つことが次第に明らかになります。
どうです読んでみたくなりませんか。ならない、あ、そう。俺の紹介文ではだめか……
でも、おもしろいですよ。ぜひどうぞ。
街は色づいています。言葉では表せない千々の色が飾ります。次の春への準備を調える木々の艶やかさを愛でてやってください。詩仙堂のそれらです。