職人

2009年11月25日

ゼミ北向かいのMさんちが改築中です。あれよあれよと仕事が進み、間もなく完成です。建物本体はすでに終え、今は外まわりの仕上げにかかっているようです。
家一軒建てるのにいろいろな人がかかわりますね。大工さんは言うに及ばず、左官屋さん、電気、サッシ関係、電話もあるな。あと解体や足場の人もだし、内装のクロスやさんや建具屋さんもいるな。一服しながら見ているとそれぞれが、それぞれの仕事をこなしつつ、うまくかかわってひとつの家をこさえていきます。玄人の業ですね。見事です。私にあれだけの業はありやなしや。と思います。
この世にはいったいいかほどの仕事、職種があるんでしょうかね。まったく想像もつきません。私なんぞが知りえない広くて、深い世界が存在しているんでしょう、きっと。
塾講師として職人を目指すべきなんでしょうか、いかに。
11月に入って読書の追い込みが続いています。今日で14冊目。といっても、いくら追い込んでも100は遠い・で・す。あと28冊ですわ。降参はしませんよ。最後までやってみます。
今日読み終えたのは『酔生夢死か、起死回生か。』という阿川弘之氏と北杜夫氏の対談集です。おもしろかったですね。お互い、いや前者は遠慮のない、後者はちょっと謙虚な言いたい放題です。ですが品がある。昔の文壇の方は言葉づかいが美しいですね。この本はそうでもありませんが、向田邦子さんの小説をぱらぱらやっているとそれを感じます。
俺なんかが云々できる立場ではありませんが、その典型は男でも「~かしら」を使います。女性だと「~でございましょう」というような言い回しが出てきます。読んでいると、昭和の上流階級、いや、ちゃうなあ。なんていうんだろ……うまい表現が見つかりません。思うさまを書いていますが、己の語彙の少なさには少なからず驚かれされますね。
ちょいと疲れました。夜も更けました。やすませていただきましょう。
誤字脱字の校正は不十分です。明朝みなさまのお目に入るまでにそれができるや否や……では。