またいつか
2009年05月08日
下の写真がなんだかおわかりでしょうか。正しくは「イタドリ」。子どもの頃はイタンポと呼んでいたように思います。「スカンポ」とか「スッポンキュウリ」とかいう人もいるかも知れません。
遊んでいてのどが渇くと、これを手折ってガジガジかじるんです。するとすっぱい汁が口中にひろがり渇きを癒してくれました。
折るときに「スポン」といい音がします。「スカンポ」「スッポン」はたぶんその音からきているのでしょう。
どこかの山里でこれを煮て灰汁抜きをし、水にさらしたものを料理して供されたことがありましたが、おいしかったですね。そういう食べ方があること自体知らなかったので、とても新鮮に感じました。
世の中まだまだ知らぬことがいっぱいあります。いやむしろ知らないことのほうが多いまま生きていくのでしょう。
北海道ではいろいろな山の幸や野の花に出会いました。アイヌネギ(ギョウジャニンニク)、コゴミ、グスベリー、コクワ、ヤマブドウ、クルミなどなど。いずれも食べられるのがありがたかったですね。
花は雪がまだ残る頃フクジュソウが春を告げます。あとはツリガネニンジン、ハクサン(?)フウロ、エゾトリカブト、シャスターデージー、スズラン、クロユリ、オニユリ。今思い出せるのはこれくらいです。(古い記憶なので間違いもあるかもしれません)おもしろかったなあ、原野、疎林を歩くのが。熊に出くわしたのは余計な恐怖体験でしたが。
6月くらいだったかな。官舎の窓から見える自衛隊の演習場でこれらの花がいっせいに開き、一面にじゅうたんを敷き詰めたように咲き競うんです。それはそれは美しかったです。また見てみたいものです。
しばらく訪れていませんね、北の地を。またいつか行きましょう。