かっこいいじじい
2008年12月12日
「はい、おじいちゃんお待たせしました」そば屋へ入ってしばらく待つと店の人が、そう俺を呼びます。え?誰。俺がおじいちゃん? そら確かに年はとったけど、おじいちゃんはないやろ。だめ押しがきます。
「はい、おじいちゃんなにさしてもらいましょ」え、またじいさん扱いか。勘弁してえや。そらまあそこそこ年とったけどな・・・・・・と思ったところで目が覚めました。夢です。
めったに夢は見ません。見てもその中身を覚えていることはめったにありません(記憶力ないんか?「そういう問題ちゃうねん」)。ですから今日のことは珍しい現象(難しい言葉使うな。「いや俺の語彙の問題です。ほかに言葉思いうかばへんね」)です。
夢の内容に独り苦笑しながらも、ふと人影を感じて目を向けた先にあるのはショウウィンドウに映った自分の姿であったりします。それは思わぬ年をくった己の姿。
「う~ん、こんなはずじゃなかった(じゃ、どんなはず?)」そう、かっこいいじじいになるのが目標でした(過去形か。もうあきらめたん?「うっさいなあ、あんた。しばらく休むか。あんたは俺の意のままやで」お、窮地に立ったら強権発動か)。あ、別に外から見てかっこいいというんじゃなくて、その、なんというか内面からにじみ出るような(あ、もういいで。無理やし、君には「あんたに"君"て言われたないな」)かっこよさをもった人になりたいなと常に考えていました。
現実は厳しいですね。40のころは何となくそれが実現できそうな気もしましたが、50になって・・・・・・いや、やっぱりそれを実現しましょう。やはりしょぼくれたじいさん、というか人にはならぬよう努力します。胸張って、元気出して生きられるようやれることをやっていきますね。