大根の月

2008年11月12日

「10時半からだったよな」とつぶやきつつネットの掲示板を確認。今日は加盟する京都私塾連盟の月1回の定例会です。
「げっ。10時からだ!」驚きつつ支度をペースアップ。間の悪いことに必要な書類をゼミに忘れてきています。ふだん生徒に忘れ物をしないように言っている自分が忘れるわけにはいけないので慌てて取りに。いつも集合の30分くらい前には余裕を持って行くようにしていますが、今日はぎりぎりでした。
時間に追われると、どうしてもやっつけ仕事になったり、イライラしたりろくな事はありません。常に余裕をもって行動するべきですね。
会合では、いろいろな教育ソフトやシステムについて各塾の実践例を聞くことができました。みなさん京都府下や滋賀県で塾を運営。年令は20代から私より年上の方も、男性も女性もいらっしゃいます。共通点(俺以外の)はとてもよく勉強しているし、熱心なことです。あとわりとみんなおもろいですね、ユーモアがあります。(真面目な人もいますが)話術がうまい。さすが日々子どもたちを相手に笑いをとっている、じゃなくて教鞭(これってなんか、いやあな言葉ですね「鞭」って「むち」やもんね。無理やり勉強させてるみたいやしね)をとっているだけのことはあります。行くたび刺激を受けます。学ぶべきことがいっぱいだ。私もちゃんとやらなくちゃ・・・・・・と思います。
まだ明るいうちに月が出ていました。なんとも奇妙なアングルで端っこに月が寄っていますが、人工物を入れずに撮ろうとしたらこうなりました。
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昼の月で思い出すのは向田邦子さん、『思いでトランプ』中の「大根の月」の一節です。働きづめの秀一はあくせくするあまり、昼間に空を見上げる余裕さえありません。彼が許婚(いいなずけー古い言葉です。死語かな)の英子とともに結婚指輪をあつらえに出かけた先で初めて目にします(確か)。その月が切りそこなった薄切りの大根にたとえられ、その後の展開の伏線になります。彼女の随筆、短編にはいつも感心してしまいます。そのすごさ、巧みさをお伝えできない自分の筆力のなさが歯がゆいですね。彼女の作品は、人の微妙な心の機微を描かせたら、他の追随を許さない逸品ばかりではないかと私は思っています。もし今もご健在であったらと心底思います。どこかのオヤジのばかブログもほんの少しだけでも見習わなければね。人の心を動かすことを伝えられるようになりたいです。(がんばりや。まあ努力だけでは無理やろけど、あんたの気概だけは買うたろ)
さて2時をまわりました。やすませていただきましょう。
あ、そうそう。私のお仲間で毎日ブログを更新していらっしゃる方がいます。ぜひお読みください。なかなか味のあるそれらですよ。まだ他にもすてきなブログを書いていらっしゃる方もいます。明日以降紹介しますね。では、ほんとにやすみましょう。
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