なんかちょうだい
2008年11月06日
イノシシ親子を写真に収めることができました。例によってピントがたいへんあまい写真ですがうり坊のかわいらしさは伝わるのではないでしょうか。親のほうは「なんかもらえるの」とばかりに身をのりだしています。その距離、さて2mくらいでしょうか。実は隣の人がときどきえさをやっている様子なんです(いけないんでしょうけれども、気持ちはわかります)。で私を見て、やはりえさをもらえるもんだと思い、近寄ってくるんです。原谷を知って20年近くなりますが、こんなに頻繁に、しかも至近距離に出てくるようになったのは10年くらい前でしょうかね。それまではタヌキがよく出没。キツネ、キジを1、2回見たか見ないかというところです。親イノシシの目をご覧ください。なんか訴えているように見えませんか。
「なんかちょうだい」
彼らもある意味危険を冒して人里へ現われるわけですね。山に食べるものがないんでしょう。いや人前に出てきた方が手っ取り早いのかな。いずれにせよ身近にイノシシが現われるというのは、興味深いことです。動物好きな私にはとっても楽しいです。が、人さまに危害を加えるようでは考えもの。野生動物の住み家は確実に狭まっているのでしょう。俺の子どものころなんて自然はいっぱいあったけど、イノシシなんて身近にはいなかったもんね。北海道へ越して初めてキタキツネを目撃し、リスを見て、昆虫採集中に遭いたくもないヒグマにばったり。それらくらいが俺の野生動物体験記です。ヒグマにはびびりました。友達と二人声も出せずにただただひたすらに走って逃げましたね。なつかしい思い出です。小6やったかな。遠い昔のことですが昨日のことのようによみがえります、そのシーンが。
北海道はいちばん多感なころを過ごしたせいか、人生の中で大きな比重をしめます。単に思い出に浸りたいだけかな。かの地には雪が降ったようですね。平年よりも去年よりも遅い雪のようですが、長い冬のはじまりを告げるそれです。凍てつく冷気、白と黒だけの世界。他人事だからかもしれませんが、大好きな光景です。その場に身を置きたいです。そう、いつかは北で暮らすか。その夢へ向け、もうひとふんばり、いやいくふんばりかしましょう。やるぞ!!(何を?)
おやすみなさいませ。いつものことながら、なんの益もない四方山話でした。