早生みかんの思い出
2008年10月17日
今日は衣笠中学のテスト「明け」のため休講。ゼミへやってきた嵯峨野高校Ⅱ類に通う個別のMさんをお出迎え。普段は自分が授業中でなかなか声かけができないのでこんな時こそと思い
「テスト終わったか?」
「はい」
「どうやった?」
「いつもよりよかったです。今まで数学が後ろから3番目くらいやったのに、今回は半分より前でした」
「お~」と横にいた講師と二人で思わず万歳です。数学がわからないと、数か月前に復帰(中3まで通塾)してわずかで大きな成果。これがなによりうれしい。泣き虫な私はこれだけのことで目が潤んでしまいます。ほんとうれしかった~!
「きたー!」って感じです。
今日は軽く走りました。涼しくなりましたが走ると「これほどまでに」と思えるくらい汗をかきます(あんただけやろ。汗かきなんやで、あんたは「かなあ? んなことないと思うけど」)。鴨川はいいですね。仕事や旅行で行く先々で走りますが、なかなかこれほどいいランニングコースはありません。写真は北大路橋から北を望んだものです。走ってて気持ちがいいんですから、散歩ならなおさら。こんないい環境に住めることはありがたいことですね。京都は京都というだけでブランドになると思います。「夏は暑いし、冬は寒いし、物価は高いし、住みにくいとこやで」と昔、京都で学生生活を送ることになったときに知人に言われましたが、確かにその通りやけど、それを差し引いてもええとこやと思います、俺は。京都大好き。
突然ですが極早生みかんとエクアドル産のバナナです。食の安全に対する世論が喧しいですが、そんなこととはまったく関係なく昔語りです。おやじががんで余命幾ばくもないというときに帰省して見舞いました。そのとき
「努、みかんがくいたいなあ」と言いました。季節は夏。今と違って流通も未整備。
「わかった。探してくるわ」と言って病室を出たものの、病院を出てあちこち車で走りまわるもあるわけもありません。まして四国の片田舎、果物屋さんもそうありません。目につくそれらしい店でかたっぱしからきいてまわりますが、、、ない。
「無理やなあ」と思っていたずらに車を進めた先にそれらしき店。だめを承知で店頭をのぞくとあったんです、みかんが。二つ入って当時300円くらいだったように記憶してます。病室へ戻り、なんの苦労もなかったかのように父親に渡しました。すぐ食べるかと思いきや
「ありがとう、たいへんやったやろな。よう見つけてくれた」とおやじが言ったように記憶しています。人生の最期で息子に甘えたかったんかなあ・・・・・・と今になって思います。
寝ますね、おやすみなさい。